農産部 農産化学研究所
- 入会年
- 2022年
- 出身地
- 帯広市
- 最終学歴
- 東京農業大学
応用生物科学部・醸造科学科
2024年1月取材
インタビュー
所属部署での仕事内容について教えてください。
病害虫検診と残留農薬検査を担当しています。
病害虫検診では、農作物の安定供給のため、馬鈴しょや小麦、その他様々な作物のウイルス検定やカビ毒の検査を行っています。また、土壌に存在する有害微小生物や病原菌の検診を行っています。
残留農薬検査では、十勝で生産された農作物の残留農薬を検査しています。
やりがいや喜びを感じた仕事について教えてください。
病害虫検診技術の効率化・簡便化を図るため、研究機関との共同研究で検診技術の開発を行っています。少しずつではありますが、共同研究が進んでいると実感できたときは嬉しさを感じることができました。
残留農薬検査では、ISO17025*試験所認定の維持・管理という業務を行っていますが、問題なく認定をいただくことができたときはやりがいを感じることができました。
注釈
*ISO17025・・・試験所の能力に関する一般要求事項に基づき試験所審査を行い、試験を行う能力を有していることを認定しているもの。認定を受けることにより、試験結果が高い信憑性を有していることが国際的に認められる。
苦労した仕事について教えてください。
大学で病理学を専攻していなかったため、病害虫検診については入会してから学び、業務に取り組んでいます。
持ち込まれた検診用サンプルについて、どのような病気にかかっているか診断して欲しいという依頼がありましたが、診断結果を出すことが難しいことがあり、関係機関の専門家の方にご指導、ご助言いただきながら検診を行い、診断結果を出すことができました。原因の解明には苦労しましたが、正確な診断結果を依頼者に提供することができ、やりがいを感じることができました。
内勤・外勤の割合はどのくらいですか。また、時期ごとの仕事内容を教えてください。
病害虫検診や残留農薬検査の業務では、外勤は比較的少ないと感じています。
昨年は11月頃に農産課と連携して長イモや小麦の病害調査を行いました。その他、病害虫や残留農薬検査に係る打ち合わせや学会などで出張することがあり、昨年は岐阜県で開催された植物病害診断教育プログラムに参加し、病害虫の知識や検診方法について学び、知見を深めることができました。